生協労連オレンジコープ労組 「不当解雇」撤回争議の「勝利和解」にあたって(声明)

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生協労連オレンジコープ労組「不当解雇」撤回争議の「勝利和解」にあたって(声明)

泉南生活協同組合(通称・オレンジコープ、以下泉南生協とする)の不当解雇事件について、2015年2月5日、大阪地裁堺支部での地位確認裁判においてオレンジコープ労組と泉南生協理事会との「和解」が成立しました。

これまでの多くの皆様からの物心両面にわたる多大なるご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。

和解は、「解雇はなかったもの」として、2人の職場復帰と3人の金銭解決となりました。

和解内容には、賃金は従前どおり、復職の部門も供給事業部組織・配送部門であり、原告の主張がほぼ取り入れられ、解雇撤回と賃金支払いの他にも「団体交渉は生協施設内で開催」や「組合費のチェックオフ」など、今後の「労使間のルール」も多く盛り込まれた内容となっており、「勝利和解」と言えるものであり、職場における正常な労使関係の構築のための大きな足掛かりとなりうるものです。

2012年6月30日に起きた突然の解雇以降、2013年4月10日の大阪地裁岸和田支部での地位保全仮処分申立の勝利命令、2014年4月17日の未払い賃金裁判の勝利和解、2014年5月29日の大阪府労働委員会の不当労働行為救済命令など一つ一つのたたかいを積み上げいくなかでの今回の勝利和解であり、係争中であった中央労働委員会での再審査申立も取り下げられたことから、2年8ヶ月に及んだ解雇争議は終結しました。

しかし、和解内容には多くの前進点の一方、課題も残されています。

復職する2人は、復職日も4月1日と確定したものの、担当する業務については解雇前と同様に「配送」であるべきところですが、生協理事会は「営業」を主張していることから、職種については団体交渉にて確定することになっています。

また、本件解雇に至るまでの理事長の労働組合嫌悪による数々の暴挙からみれば、和解後も新たな労働組合への攻撃が画策されることも十分あり得るところです。

したがって、まともな状態での復職を実現して泉南生協に生協労連の旗を立て、労働者のくらしと権利を守り、生活協同組合本来の民主的な運営へと正していくことが、今後の最重要課題であり、職場に戻ったこれからが本当のたたかいであることは間違いありません。

これまでのご支援にあらためて感謝申し上げるとともに、引き続き労働組合としてのたたかいを強化していく決意と、当該単組や生協労連へのご支援・ご指導・ご鞭撻をお願い申しあげ、ご報告とさせていただきます。

以上

2015年3月6日

オレンジコープ労組支援共闘会議 議長

生協労連関西地方連合会 執行委員長

生協労連大阪府連合会 執行委員長

オレンジコープ労働組合 執行委員長

オレンジコープ労組争議「勝利報告集会」

日時:2015年3月28日(土)18:30~

場所:ホテルバリタワー大阪天王寺(2Fバトゥール大阪)

大阪市天王寺区悲田院町8-1

TEL:0120-138-759