第27回定期大会・大会宣言

声明・見解,大会

大会宣言

今こそ、数値・効率化優先の運営から脱却し、人権を優先した職場運営・マネジメント改革を求めて、すべての労働者が団結しよう!!

先の参議院選挙で自民・公明の政権与党が過半数の議席を獲得し、安倍政権は国会での多数を背景に、アベノミクスの「成長戦略」の第3の矢で「世界で一番企業が活動しやすい国」を実現するとして、解雇自由の「限定正社員」制度、残業代ゼロの「裁量労働の拡大」、労働者派遣の全面自由化など、雇用のルールをさらに破壊しようとしています。

そのような中で「ブラック企業」と呼ばれる、低賃金で長時間労働やただ働きなど異常な働き方を強要し、酷使して最終的に退職に追い込む、ひどいときには自殺や過労死を出す企業が社会問題化しています。

厚生労働省によると「職場におけるメンタル不全」の件数は2011年まで3年連続過去最高を更新しています。

メンタル不全を引き起こす要因の一つとして、急増している職場におけるパワーハラスメントの横行があります。パワハラの起こる背景として、人材育成の視点の欠如、パワハラに対する認識度の低さ、コミュニケーション不足、雇用形態の多様化による処遇の格差、成果主義的賃金の広がりなどがあげられます。

労働者の尊厳や人格を無視し、安全と健康を確保できない働かせ方は到底認められるものではありません。

全国の生協においても、賃金・人事制度変更による賃下げ、一時金の削減などにより、年収ダウンが余儀なくされてきました。

また事業所閉鎖、パワハラ、将来への展望が見いだせないなど、やむなく職場を去るなかまも多数生まれています。

生協で働く仲間がやりがいと展望をもって働きつづけられる職場をつくることがますます求められる中、静岡ではユーコープの二次下請けであるカーゴスタッフ(株)で働く仲間が、静岡地裁にて、違法な業務委託契約であるとの完全勝利判決を勝ち取りニュースで報道され、また、不当解雇で闘うオレンジコープ労働組合の仲間は大阪地裁にて地位保全の仮処分で解雇無効の勝利命令を勝ち取り、不当解雇撤回・全員の職場復帰を求めて闘っています。

わかやま市生協で働く仲間のみなさん!

私たち労働者は労働組合に団結し、今ほど労働組合の役割と存在価値を発揮する時はありません。

全国の仲間の経験や教訓から学び、私たちに課せられた社会的責任を果たすとともに、生協の民主的発展を願う立場から、数値・効率化優先の運営から、人権を優先した職場運営・マネジメントに変革し、一人ひとりが働きがいを持って働き続けられる職場づくりと、社会に貢献し、地域になくてはならない生協にしていくために全力を上げて取り組みます。

以上、宣言します。

2013年9月6日 わかやま市民生協労働組合 第27回定期大会